春になると、段々と暖かくなってきて釣りに行きたくなります。
特にアジングは夜釣りが基本になり、大きく動かないスローな、寒さが身に染みる釣りなので、暖かくなってから再開する人もいると思います。
春のアジは産卵の時期なので簡単に釣れそうですが、
実は釣れるのが一時だけで、『難しい釣り』になります。
釣れなくて「話が違うじゃないか!」とならないように聞いてください。
春のアジングが難しい理由は!?
春のアジングは、日々毎に釣果が変わります。
あ、少し大げさに言いすぎました。
しかし「先週は釣れたけど、今週は何も釣れない。」なんてことも結構ありました。
腕のせいだったかもしれません・・・。
いや、そうじゃないです。
まあ、その言い訳を聞いて下さい。
春のアジングが難しくなる理由は、アジの特徴と主食に原因がありました。
春のアジの特徴
春の時期は、大きく分けて2種類の行動パターンがあります。
- 水温が上がって来て、産卵準備に浅場に上がって来るパターン
- 水温が上がってきたけど、深場に残っているパターン)
この時期は、アジが簡単に食べれるアミ(プランクトン)が主食になります。
産卵に備えるため、アジは海面付近に上がってきて、「荒食い」をはじめます。
海面から中層に上がってきても、直ぐに産卵をする訳ではありません。準備が必要になります。
産卵準備のため、「荒食いを」はじめ簡単に釣れる期間があります。
しかし、良く釣れたから来週も釣りに来ようと思うと痛い思いをします。
その来週には、想像していたようには釣れなくなっています。
「話が違うじゃないか!」と思うことになります。
私も、はじめそう思いました。
荒食いをする期間が短くて、産卵が始まるとエサを食べなくなるためです。
一斉に産卵し始める訳では無いので、全く釣れないわけではありません。
新しい群れが入って来ていれば、釣れるハズです。
しかし、「荒食い」に当たるのは、難しいと思って下さい。
宝くじに当たる、パチンコでフィーバーする様な感じです。
宝くじに当たった事もパチンコでフィーバーした事も無くて、想像できないよって方は、珍しいことなんだと思って下さい。
春のアジのタイプ
アジの中でも、色んなタイプがいるみたいです。
海面近くに上がって来て、エサを大量に食べて早く産卵したいアジ。
みんなが行くから一緒について来たけど、まだ産卵気分じゃないとエサを食べ続けるアジ。
なんて、いろんなアジがいるみたいです。
だから浅場のアジでも、群れごとや個体ごとで違う為に、完全に釣れなくなるというわけではありません。
一方では、水温が上がっても、海底付近の深場に居残って居るアジがいます。
これはどんなタイプがいるんだろうと考えました。
アジAさん「まだ寒くて産卵なんて考えられませんから、もう少し深場にいます。」
アジBさん「温かくなってきたけど、まだここ(深場)に残ってのんびりと過ごします。」
こんなタイプですかね、人間と同じで結婚しないで自由に生きていくんでしょうね。
などと自分で勝手なイメージを作り、こんなタイプだからこう釣ってみよう。といろんな想像をしながら釣りをするのも楽しいですよ。
春のアジは○○心と秋の空
アジは産卵の時期だからと甘く見ると、「話が違うじゃないか!」と思います。
確かに春のアジは産卵の時期ですから、「荒食い」をしてよく釣れる時があります。
しかし、産卵がはじまるとエサを食べないために、各週ごとで釣果が激変してしまいます。
春のアジは、「○心と、秋の空」です。(若い人は、この言葉を聞いた事あるか疑問ですが・・・)
過剰な期待を持たずに、謙虚に釣りをして下さい。
今日は釣れるかな?と思っておいた方が、傷は浅く済むはずです。
春のアジの主食
春のアジは、アミパターンです。
特に産卵を前にすると、アミ(プランクトン)しか食べなくなります。
アミ(プランクトン)は、自分では動けずに潮に流されたり、風に流されたりして移動します。
簡単に言えば潮の流れの上流に、口お開けていれば勝手に口に入って来ます。
それでは効率が悪いので、プランクトンの集まる場所を探して同じ事をやれば効率が上がります。
この時期は、アジより小さいベイトは数が少なく、追いかけて食べても効率が悪いと思います。
少なくとも私の行っている釣り場では、小さいベイトはほとんど見かけません。
他の地域でもベイトが居たとしても、数が少ないと思います。
しかも産卵を控えた身重の体ですので、普段のスピードで泳げません。
なのでエサを見つけて捕食するだけでも一苦労で、多く食べられなければ体力が付けられないと思います。
産卵するどころか、日々の食事すらままならないハズです。
だから簡単に捕食できるアミ(プランクトン)になったんだと思います。
そう勝手に私は想像しています。
ベイト(小魚)パターン
アミ(プランクトン)パターンのほかに、ベイト(小魚)パターンがあります。
このパターンは秋の方が多いのですがベイトの回遊次第ではこのパターンもあります。
秋に多い理由は、春に産卵する魚がほとんどなので、秋にベイト(小魚)が多くなる為です。
だからといって、アミ(プランクトン)を全く食べないわけではありません。
春のアジング釣り方
春のアジの主食は、アミ(プランクトン)になります。
この時期は、アクションを付けずに、レンジキープが大事になってきます。
アミ(プランクトン)は、自分ではあまり大きくは動けません、潮によって流されて動きます。
アミ(プランクトン)は潮の流れの変化ができる所に溜まりやすくなります。
エサ釣りで撒き餌をしたのなら、エサを撒き餌の中にどう留めるか考えますよね。
天然の撒き餌のアミ(プランクトン)に、どうルアーを留めておくかを考えるのが大事です。
この時のアジは、あまり追いかけては来ません。
アミ(プランクトン)が溜まっているのだから、泳いで行けば口に勝手に入ってきます。
なので下手にアクションを付けすぎると、食ってこないで逃げてしまう時もあります。
アクションを付けない、レンジキープが有効になります。
距離は遠くを狙わなくても、足元でも十分釣れます。
またゆっくり沈める為に、1g以下のジグヘッドを使用するのをお勧めします。
風でラインが持ち上げられる時は重いジグヘッドを使って、レンジキープができるように調整して下さい。
潮の流れの変化や風の強さや向きの変化で、ポイントが直ぐに移動してしまうので注意してください。
ポイントが絞れてからの狙い方です。
巻いてレンジキープすると、動きが早すぎてアジが食いつく前に、通りすぎてしまうので食いません。
私もはじめはゆっくりのレンジキープの仕方で苦労しました。
軽いジグヘッドを使ってゆっくり巻けば、できないことはないですが難しいです。
初めのころはいつの間にか早く巻いてしまい、巻いた距離もわからなくなってしまいました。
巻いた感覚もわからなくて、竿先まで巻ききった事もあります(笑)
ロッドの先を「立てて上げていく」ことで、レンジキープして下さい。
ロッドの先を中心に円を描いて沈んでいくので、ロッドの先を高くすることで横にスライドさせることができます。
そうするとロッドの上げた回数で、大体の距離がわかります。
リールを巻いた回数よりも数える数が少なくてすむと思います。
なので、自分が投げて何回で回収できるか、覚えておいてください。
ロッドを上げきって戻す時にラインを巻きますが、この時に慣れが必要です。
ロッドを戻しながら巻けばいいだけなんですが、慣れないうちは巻いているときに沈んでしまい、レンジを外してしまいます。
巻き取り時に注意が必要です。
海面から中層にいるアジに効くと思いますので試して下さい。
深場に残っているアジは、リアクションに反応を示すアジもいます。
リアクションを入れながら試して下さい。
まとめ
春のアジの特徴
- 産卵に向け浅場でエサを探す。
- 産卵の準備しないで深場に残る。
- 荒食いは一瞬。
春のアジの主食
- アミ(プランクトン)が主食となる。
- アミ(プランクトン)は自分では大きく動けなく食べやすい。
- ベイト(小魚)が少ない。
- 身体が重いのであまりベイトを追わない。
ベイトパターン
- 秋が季節
- ベイト(小魚)が豊富になるから。
春のアジング釣り方
- アクションを付けずに、レンジキープが大事です。
- アミ(プランクトン)が溜まる場所を探す。
- 溜まっているアミ(プランクトン)の中にルアーを留める。
- 遠くより足元を狙う。
- はじめは軽いジグヘッド試していく。
- 風の状況でジグヘッドの重さを変える。
- レンジキープは巻くよりロッドの操作でおこなう。
- 深場のアジはアクションを試してみる。
春の時期は、地域によっても大きく変わります。
桜の開花時期が北海道と九州では大きく違うように、魚釣りでも違います。
産卵時期が大きく変わっていったり、エサの状況も変わってくると思います。
一つの参考として、自分のフィールドで試してみて下さい。
色々試してみることによって、確実に釣りのレベルが上がっていくことでしょう。
今自分はどんな状況のアジを釣ろうとしているのか?
そのイメージが大切ですよ。
コメントを残す