琵琶湖や河口湖といったトーナメントが開催されるような有名なフィールドであれば、そこにバスが生息しているのは確実だと誰もが判断できると思います。
しかし、初めて訪れる野池等では本当にその池にバスがいるのか分かりませんよね。
いくら釣りが上達しても、肝心のバスがいなければ当然釣れることはありません。
ここでは、その池にバスがいるのかという見分け方を、6つに分けてお話ししていきたいと思います。
春~初秋に目で見て探す
当然、自分自身の目でバスがいるかどうかを確認することが、最も確実で信用できるものになります。
ただ、なかなかバスを目で見つけることができないという方もいらっしゃるかと思います。
バスを目で確認するポイントは探す時期と偏光グラスです。
冬のバスは水温の安定した深場でじっとしていることが多いため、目でバスを確認するのが難しい時期になります。
春は産卵のため、バスは浅い所にやってきます。
こちらからバスの存在が確認しやすい時期となり、さらに水温が高くなる夏はその池にバスがいれば、高確率で見えることが多いです。
私が普段釣りをしている野池も4月中旬~10月初旬ぐらいが、バスを目視できる機会が多くなる時期になります。
具体的な探し方については、
なるべくバスにこちらの気配が悟られないようにゆっくり歩いて探す方法、
あえて岸沿いを早く歩き、
わざと物音を立ててバスをびっくりさせて逃げさせることで、その姿を確認する方法。
という2つの方法があります。
その探し方で必須アイテムとなるのが、偏光グラスです。
偏光グラスとは、一般的なサングラスとは異なり、余分な光をカットすることで、より水の中を見えるように特殊な加工をしたものです。
レンズが数種類あり、プロの方は天候によって変えたりしていますが、趣味の範囲であればトゥルービュースポーツという全天候型が1つあれば十分だと思います。
ちなみに私が愛用しているのは、ZEAL OPTICSのVEROですが、かれこれ10年以上使用しています。
特に河口湖のような水質のクリアな湖では、バスだけでなく岩や水草といったものまで、裸目よりも圧倒的に水の中が見えやすくなるので、ぜひご用意ください。
また釣行の際にも目を保護するという重要な役割があります。ルアーのフックが誤って目に刺さっては大変な事態になります。
またバスを釣ることよりも、バスの存在を確認するということを優先するのであれば、ハードルアーをキャストして、そのルアーを追ってくるバスがいるのか確認するのも1つの有効な手段になります。
私がその際にお勧めしたいのが、I字系ルアー(リップのついてないミノー)や小型のスピナーベイトです。
これらは、速いテンポで巻くことができるため、大規模な池でバスの有無を確認する際に使用するサーチルアーとして、非常に適しています。
初めての場所で、底の状態や障害物の有無が分からない状態で、クランクベイトやバイブレーションといった深くまで潜り、トリプルフックが複数付いているルアーを引くのは、根掛かりの可能性が高いためお勧めしません。
そのため、表層を引くI字系と根掛かりの少ないスピナーベイトがお勧めとなっています。
集魚力の強いビックベイトルアーもサーチルアーとして用いられることが多いのですが、若干サーチするスピードが遅くなるため、私は使用していません。
さらに高額なビックベイトを根掛かりさせてしまった際には、モチベーション低下にも繋がると思います。
またワーム等のゆっくりとした釣りはその池にバスがいるかどうか分からない状況で、最初からやみくもにキャストするのはかなり効率が悪いため、やめた方が良いと思います。
夏の流れ込み等、ここにバスがいなければこの池にはバスはいないだろうと判断できるような、一等地で使用するのが適切場な使い方だと思います。
通常は、サーチルアーでバスを寄せてきて、ワームで食わせるといった流れが良いと思います。
釣り人や釣り関係のゴミの有無
当然、自分の他にバス釣りをしている人がいれば、その池にバスがいると思います。しかし、ここで注意しないといけなのが、その釣り人が地元の方なのかどうかです。
例えば、香川県は野池で有名ですが、県外からも遠征されて来られる方が多いと思います。
そこで、その方の車のナンバーを確認し香川ナンバーであれば、地元の釣り人である可能性が高いと思います。
もちろん、確認の際にはその方のご迷惑やトラブルにならないようにご注意ください。
もし他県ナンバー(特に本州ナンバー)だった場合には、その方も遠征で来ている可能性が高いため、その方もバスがいるのか、半信半疑で釣りをしている可能性もありますので注意した方が良いと思います。
もう1つのこれは大変残念な見分け方になりますが、ラインやルアーのパッケージといったゴミがあるということは、バス釣りをしている人がいるという証拠になります。
つまりその池にはバスがいる可能性が高いということになります。
釣り人が残したゴミで判断するというのは、同じ釣り人として心境的には複雑な方法になります。
できればそのゴミを拾ってフィールドをきれいにするようにして頂けると良いかと思います。
良い事をすれば、きっとバスも釣れると思いますよ。
近年こういった釣り人のマナーにより、釣り禁止となってしまう池が増えています。そして、1度禁止となってしまった池が再び釣りができるようになるということはほとんどありません。
釣り人みんなでしっかり貴重なバスフィールドを守っていきましょう。
地元の釣り人や散歩中の方等に声をかける
人見知りの方には、難しいことになるかもしませんが、やはり地元の方の情報ほど新鮮なものはありません。
私も香川県の野池の行った際に、地元の方にご挨拶をしてお話しさせて頂き、「この池はデカイのがいるよ」とか「ここはよく釣り人が来るよ」といった情報を得ることができました。
全くの初めての場所でしたが、無事バスのいる池を発見することができ、数匹釣ることができました。
特に関西方面の方は遠くから来たことをお伝えすると、いろいろとご親切に教えてくれることが多い印象があります。
釣具店で聞く
これも確実かつ旬な情報が手に入る方法だと思います。
出来ればその釣具店で釣り具を購入する上で、聞くようにしましょう。
その方が店員さんも話がいがあると思います。
以前、先輩と知多半島の野池に初めて行った際に、先輩がとある釣具店でルアーの買物の際に、店員さんに野池の情報を伺ったところ、地元の方しか知らないような山奥の池を教えて頂きました。
そして、その池で釣りを開始したなんと1投目で、私がクランクベイトで30cmほどのバスを釣ったという事がありました。
ちなみに先輩はその池では釣れず、若干気まずい雰囲気にはなりましたが。
しかし、別日の釣行で私が徳島県に行った時に寄った釣具屋さんでは5000円ぐらいルアーを購入しても、ほとんどアドバイスをしてくれなかったので、店や店員さんによって当たり外れがあるかもしれません。
インターネットで調べる
当然、皆さんインターネットで検索するといったことは経験があると思います。
しかし、その情報がいつのものなのか。
実はすでに水に抜きされているといったこともありますので、インターネットだけでなく、複数の方法を取るのが良いと思います。
実際、私がインターネットで調べて探した池で釣りをしていたら、近所の方が「ここはもう水を抜いたから魚はいないよ」と教えてくれたことがありました。
書籍で調べる
書店や釣具屋で知多半島の野池群等をまとめた書籍が発売されています。
しかし、これもインターネットと同様にいつ発行されたものなのかが重要です。
古いものではすでに釣り禁止になっている池が掲載されているものもありますので、ご注意ください。
実際、私が数年前に購入した知多半島の野池MAPでは、すでに何か所か釣り禁止になっている池があります。
いざ行ってみると釣り禁止の看板が設置されていたり、柵ができていて中に入れなくなっている事もあります。当然のことながら、そういった場所では絶対に釣りをしないでください。
バスはまだ生息しているかもしませんが、ぐっと我慢してルールを守りましょう。
まとめ
お勧めの見分け方
- 自分の目で確認するのが1番確実な方法です。
- 野池を探す時期は4月中旬~10月初旬が良いでしょう。
- サーチルアーとしては、I字系ルアーや小型のスピナーベイトがお勧めです。
- 偏光グラスを忘れずに持っていきましょう。
- レンズはトゥルービュースポーツがお勧めです。
新鮮で確かな情報を集めよう!
- 地元の釣り人や池の近所に住んでいる方へ挨拶し、新鮮な情報を手に入れましょう。
- 人見知りの方は釣具屋さんで買物のついでに店員さんへ聞いてみましょう。
- インターネットや雑誌の情報は参考程度にしましょう。
参考になりましたか?
琵琶湖や河口湖のようなビックフィールドで楽しむのもいいですが、ほとんど誰も知らないような隠れ家的フィールドを探し当てるのもバスフィッシングの魅力の1つではないでしょうか?
是非ここで紹介した方法で、誰も知らない自分だけのフィールドを見つけてみてください。
くれぐれも、釣り禁止の池では釣りをしないようにしてくださいね。
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