ワーム(ソフトルアー)の魅力はなんといっても、その安さじゃないでしょうか。
ハードルアーの数分の一の値段で買えるので、色んな状況に柔軟に対応できるよう、種類や数をたくさん揃えられます。
安いってことは根掛かりしちゃったとしても大した痛手ではないので、ハードルアーで攻めにくいボトムも、果敢に攻めることができますよね。
ちなみに、ワームをついついたくさん集めたくなってしまうのは私だけではないはずです。
あの見た目や素材感、なんだかコレクター心をくすぐられませんか。
そんな魅力いっぱいのワームですが、どうやって選んだらいいかわかんなくて、使うのをためらったりテキトーに選んで失敗してしまうこともありますよね。
それぞれの特徴を理解してワームを使いこなせば、海釣りの幅がもっと広がってルアーフィッシングがぐんと楽しくなりますよ。
初めてでもすぐにワームに挑戦できるよう、シンプルにわかりやすく解説していきます。
目次
覚えておきたい基本的なワームの種類は4つ
海釣りで押さえておきたい、よく使われるワームの種類はおおきく分けて4種類です。
それぞれ、さまざまな大きさや色、形状がありますので、狙う魚によって使い分けなければなりません。
早速、その特徴をひとつずつ見ていきましょう。
ストレートテール
その名の通り、まっすぐな形状のワームです。ワームの中でも特に色んな場面で使える万能選手です。
このあと説明する、シャッドテールよりも動きが少ない場合が多いので、魚が目立つアクションに反応しにくい場合に効果的です。
ワームの表面にあるデコボコした溝をリブと呼ぶのですが、このリブ付きのワームはボディ全体がクネクネしたアクションをします。
特に柔らかい素材のものはアクション性が高くなりますので、覚えておきましょう。
シャッドテール
シャッドとはアメリカの湖に生息する小魚のことで、シャッドテールワームとは、小魚が泳ぐのに似せて作られたワームのことです。
見た目的にいかにも小魚っぽいものから、そうでもないものまでありますが、魚には小魚に見えるんでしょうね。
リトリーブ(ただ巻き)すると、テール、つまりワームのしっぽの部分が水を受けて細かく振動します。
テールの大小で波動の大きさが変わり、アピール力も変わりますよ。
カーリーテール
テール部分が平たく、くるんとカールしているのが特徴です。
このテールが水の抵抗を受けて動き、魚を誘います。
シャッドよりもアピール力が強くなるので、水が濁っているときなど、よりワームの存在に気づいてもらいたいときに使えます。
根魚やチヌなど、好奇心が強い魚にも効果的です。
ホッグ
エビやカニなど甲殻類に似せて作られたワームで、クローとも呼ばれます。
ボトム付近にいるロックフィッシュや甲殻類を好むチヌに対して、リアルにアプローチできるワームです。
シルエットが甲殻類にそっくりなので小魚系の他のワームのように動かし続けなくてもよく、少し止めてもバレません。
意外とシンプルな4種のワームの使い分け
ストレートテール、シャッドテール、カーリーテールは3種とも、深いところから浅いところまで、幅広いレンジを探れるワームです。
ボトムまで落として巻いてもよし、底に付く前に巻き始めれば中層を探れます。
この3種の大きな違いはアピール力の高さですね。
まず最初はシャッドテールを投げてみてください。
魚の反応がなければワームに全く気づいていない可能性があるので、より気づいてもらいやすいカーリーテールを投げてみましょう。
追ってくるのにヒットしないとか、イマイチうまく食わないならシャッドテールのアピールが強すぎてワームだと見切られている可能性があります。
ここでストレートテールを使ってみましょう。
小魚が好きな魚はこの3種類を使えば攻略できますが、エビやカニが好きな魚もいますよね。
そんなときはホッグを使ってみましょう。
また、特に狙いたい魚がいる場合は、専用のワームが売られていますので、それを活用するのもおすすめです。
フィールドの近くの釣具店には、どのワームが釣れてるか実際の釣果情報が得られることもありますので、事前に寄ってみるのもいいですね。
この手のワームは液体に浸された状態で売っているものもあるので、液がこぼれたり干からびたりしないよう管理が必要です。
また、タチウオ釣りに使うことがあるパワーシャッドなど光るワームもあるので、状況に合わせて使ってみたいですね。
ワームで釣るならこの魚だ!
ワームのことがだいたい分かったら、今度はどんな魚を釣りたいか考えていきましょう。
ワームで釣れる魚は、挙げればキリがないほどたくさんありますが、特にワームで釣るべき!と思える魚を紹介していきます。
根魚(ロックフィッシュ)
カサゴ、メバルなどの根魚はソフトルアーで狙えるターゲットとして定着しています。
こういったボトムにいる魚たちを釣るとき一番心配なのが、根掛かりですよね。
フックがたくさんついたハードルアーよりも、シングルフックのワームの方が圧倒的に根掛かりしにくいので、やはりリスクの少ないソフトルアーを使いたいものです。
狙いたい根魚の大きさに合わせた、タックルとワームを用意して挑みましょう。
初心者に特にオススメなのはカサゴ釣りです。
簡単に釣れるので、とりあえずソフトルアーで釣ってみたいとか、お子さんを連れて家族で釣りを楽しみたいときにもいいですね。
こちらの記事を参考に、ガンガン釣っていきましょう。
アジ
アジはワームで釣れる魚の代表格と言っても過言ではありません。
堤防など気軽に行ける場所で狙えるし、食べてもおいしいので私も今すぐ釣りたいくらいです。
ぶっちゃけ、ルアーで釣るよりエサで釣ったほうがたくさん釣れます。
それでもあえて、戦略を立てて疑似餌で釣るのがアジングゲームの醍醐味ってもんです。
専用ワームもたくさん出てますし、小さいストレートテールワームで釣るのが主流ですね。
こちらの記事でアジにおすすめのワームを紹介しているので、参考にしてみてください。
キス
虫エサでよく釣れるキスですが、匂い付きのワームでも十分釣ることができます。
虫エサが苦手な人には特にオススメの釣り方です。
アジングロッドでもできるので、わざわざ専用ロッドを買い足す必要もありません。
詳しいやり方はこちらで解説していますので、見てみてください。
他にもアイナメやカマス、チヌ(クロダイ)、シーバス、ヒラメ、マゴチなどワームで釣れる魚はたくさんいます。
色んな層を探れるので、ターゲットを決めないで五目釣りを楽しむ人も多いようですね。
ジグヘッドリグ攻略がワームで爆釣の第一歩
釣りたい魚はありましたか?
なんとなく魚種が決まってきたらリグを組んでみましょう。
リグとは日本語で言うと仕掛けのことで、つまり竿から先の道具一式のことです。
針が一切ついていないワームはフックに刺して使わなくちゃいけませんよね。
ワームとリグの組み合わせ方でもアクションが変わってくるので、攻め方や魚種、フィールドの状況に応じて選ぶことが大事です。
慣れてきたら自分の好みでどんどんリグを進化させていくのも楽しみのひとつですよ。
では早速、初級者でも簡単に扱えるジグヘッドリグについて解説します。
ジグヘッドリグって?
フックの付いたジグヘッドをラインの先端につけ、フックにワームをさすだけのシンプルなリグです。
ジグヘッドのサイズや造りはさまざまなものがあるので、対象魚や水深に合わせたジグヘッドとワームを選択する必要があります。
使い方は、ただ巻きして横方向に探るのが基本です。
が、アクションさせるための特別なジグヘッドもあります。
ワームをつけずにジグヘッドだけで探ることもできますよ。
ボトムゲームのジグヘッド
カサゴやソイなどのロックフィッシュや、ボトムにいるチヌをターゲットにするときは、障害物の近くや岩の隙間なども狙いますよね。
なので、なるだけ根掛かりしにくものを選びましょう。
特にフックの軸部分が短い、ショートシャンクのジグヘッドは根掛かりが少ないです。
定番は球状のシンカーを持つラウンドタイプのジグヘッドと、カーリーテールやクロー系ワームの組み合わせです。
ジグヘッドの重さは状況によりけりですが、1グラム〜重くても3グラムくらいが主力です。
ライトゲームのジグヘッド
アジやメバルを狙うライトゲームでは1グラム以下〜3グラムくらいの比較的軽いジグヘッドを使用します。
特にアジでは1グラム以下のものが主力になってきますので、何種類かそろえておきましょう。
ワームも基本1〜3インチの短くて細めのものを使います。
まとめ
- ざっくり分けて4種類のワームを覚えておく
- ストレートテール、シャッドテール、カーリーテール
- この3種は小魚に似せたワーム
- 表層からディープレンジまで探れる
- アピール力が違うので、シーンによって使い分けをする必要がある
- ホッグ(クロー)は甲殻類に似せたワーム
- ワームで狙いたい魚は
- 根魚
- アジ
- キス
- チヌやヒラメなども釣れる
- リグとは仕掛けのこと
- 一番単純な仕掛けはジグヘッドリグ
- ジグヘッドにワームをさすだけ
- ただ巻きでも釣れる
- ボトムゲームは根掛かりしにくいジグヘッドを選ぶ
- ライトゲームは軽いジグヘッドを用意
古くからバス釣りで発展してきたワームですが、今や海釣りでも実績のある人気のルアーとなりましたね。
実はルアー初心者なら、ハードルアーよりもワームから始めるのがオススメです。
ワームに向いている魚は根魚やアジ、キスなど比較的簡単に釣ることができるものが多いです。
安くて、単純な仕掛けなので、たくさんキャストして経験を積んでいきましょう。
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