バス釣りには数多くのワーム(ソフトルアー)があります。
またワームのリグ(仕掛け)についても多くの種類があります。
特に初心者の方は、その中からどんなワームをどんなリグで使ったら良いのか、使い分けが難しいと感じるのではないでしょうか?
今回はそのワームとリグの使い分けについて、紹介していきます。
目次
リグの種類
リグは数多くの種類があり、シンカーの重さを変えることで、ワームの動きが変わり操作性も変化します。
今回は下記の代表的なものをご紹介します。
- ノーシンカーリグ
- ジグヘッド
- スプリットショットリグ
- キャロライナリグ
- ダウンショットリグ
- ネコリグ
- テキサスリグ
- アラバマリグ
ノーシンカーリグ
その名の通り、重りをつけず針をセットした状態のみの使い方です。
フックをワームに入れ込み事ができるため、根掛かりがしにくく初心者にお勧めのリグになります。
ただ、ほとんどがワームの重さだけになってしまうために軽く飛距離が出ません。
その反面、動きがナチュラルでバスが口を使いやすいリグになります。
見えバス攻略では、良く使用されるリグになります。
見えバスがいると近くに落として待っていると、スーと寄って来てパクっとしてくれる事も有りますが、毎回上手くいくわけではなくて、スーと逃げていくこともあります。
ノーシンカーリグでダメなら、しょうがないと諦め次に行きます。
見えバスが釣れなかった時など、諦めさせてくれるリグです。
またワームの中央に、マス針等をセットしたものをワッキーリグと呼びます。
ワッキーリグはフックがむき出しになってしまうため、カバーを攻略する場合には、ガード付きの針を使用する、もしくはスナッグレスネコリグと呼ばれる、針先をワームに皮一枚入れてしまうリグの仕方もあります。
ただ、若干掛かり方が甘くなることがあり、以前40upをバラしてしまった経験があるため、私はスナッグレスネコリグを使用する機会はほとんどありません。
ジグヘッドリグ
フックとシンカーが一体型になったフックを使用したリグになります。
ラバージグにトレーラーをセットしたものよりも、ボリュームが少ないものになります。
ノーシンカーよりも深場を攻略するのに適しており、ボトムを攻めやすいリグの1つです。
またワッキーリグでジグヘッドを使用する場合に、ジグヘッドワッキーという呼び方をします。
特に中層を狙うのに適したリグになります。
スプリットショットリグ
近年は使用される機会が少なくなったリグです。
ノーシンカーリグの20cm前後、前方に切れ目が入っている丸型のシンカーをセットしたものになります。
シンカーを簡単に動かすことができるため、状況に合わせてワームとの距離を容易に調整できます。
ノーシンカーリグよりも、飛距離を出すことができます。
ワーム自体はノーシンカー状態なので、ノーシンカーの弱点である飛距離をカバーしたリグです。
キャロライナリグ
先ほどのスプリットショットリグのシンカーを、真ん中に穴が空いている中通しおもりにしたものをキャロライナリグと言います。
5/8oz以上の比較的重めのシンカーを使用したものを、ヘビーキャロライナリグ略してヘビキャロと呼ばれます。
琵琶湖のおかっぱりから、沖にいるバスを狙う時の定番のリグになります。
ダウンショットリグ
その名の通り、フックの下にシンカーがあるリグです。
アンダーショットリグやドロップショットリグとも言われます。
かなりスローにバスを誘う事ができるリグで、ピンポイントを狙う際に有効なリグになります。
またこの数年フックとシンカーの距離が無い、ジカリグというリグを使われる方も増えてきました。
距離が0のため、ゼロダンとも呼ばれます。
通常のダウンショットよりも、さらに垂直にポイントを攻めることができるリグになります。
重めのシンカーをセットすることで、カバーや水草の中を果敢に攻めることが可能となります。
さらにジカリグのシンカーに1cm程度のワイヤーを付けたものを、チェリーリグと言います。
通常のジカリグよりも、さらにボトムの感知力が高いリグです。
ダウンショットリグは一般的に、スローな釣りになってしまうため、広範囲にバスの居場所を探るための釣りに向かないリグになります。
バスの居場所が絞れていて、ピンポイントを一撃必殺で狙うリグとして活用すると良いと感じています。
ネコリグ
ワッキーリグに、ネイルシンカーをセットしたものをネコリグと言います。
10年以上前になりますが、このリグが出始めた時に根こそぎ釣ってしまうからということから、この名前が名付けられました。
私も良く愛用しているリグになります。
シンカーはその時の状況より変えていますが、1g程度を使用することが多いです。
よく飛び、釣りの展開も早くでき、ピンポイントをしっかり攻めることができるリグのため、多用することが多いです。
テキサスリグ
拳銃の弾丸のような形をした、バレットシンカーと呼ばれるものをセットしたリグになります。
ノーシンカーと同様に針先をワームの中に入れることができるため、根がかかりしにくく他のリグではアプローチを躊躇するようなカバーへ、ルアーをキャストすることができるリグです。
1oz以上のシンカーを使った、ヘビーカバーを攻略する釣りをパンチングと呼びます。
アラバマリグ
ワイヤーを使った4~8個のフックに、ワームをセットするリグになります。
そのため、このリグを作るにはかなり費用がかかります。
その分、バスに対するアピール力は強く、近年多くの釣果が報告されています。
小魚の群れを演出するリグで、小バスが口を使うケースは少なく、ビックバスを狙って釣るリグになります。
一方で複数のフックがあり、バスが釣れた時に口にかかったフック以外のフックが、バスの体に刺さってしまうことも多いため、釣り人によってはこのリグをあえて使用しないバサーもいるようです。
ワームの種類
ここからはワームの種類について、お勧めのリグも記載しながら、お伝えしていきたいと思います。
- ストレートワーム
- グラブ系ワーム
- カーリーテール
- スティックベイト系ワーム
- シャッドテールワーム
- クロー系・ホグ系ワーム
- スイム(リアル)ベイト系
- 虫(バグ)系ワーム
- ギル系
ストレートワーム
最もシンプルで初心者にも使いやすい形状のワームです。
真っすぐな形状のワームで、フックもセットしやすいです。
近年は8インチ上のロングワームも発売されています。
野池では3インチ前後、琵琶湖等であれば5~6インチ前後が一般的に良く使わせる長さだと思います。
お勧めのリグは、高比重であればノーシンカーリグですが、ほぼどのリグにも対応できます。
形状が真っすぐなので、カバーをスッと抜けていくため、テキサスリグで使用する機会も多いです。
今年の夏も野池をテキサスリグで3インチのワームでカバーを攻略し、数本のバスを手にすることができました。
代表的な製品
OSP:ドライブクローラー
レイドジャパン:ウィップクローラー
ZBC:スワンプクローラー
グラブ系ワーム
芋虫のような形をしたもののお尻にテールが付いているワームです。
テールが付いていないものをイモグラブとも言います。
ノーシンカーで水面に引き波を立てながら動かすことをグラビンバスと言います。
これが釣れます。
ハイシーズンであれば小バスが、ルアーをチェイスしてくるのを多く確認することができます。
その他、ジグヘッドリグでも使用される方が多いワームです。
代表的な製品
ゲーリーヤマモト:シングルテールグラブ
ゲーリーヤマモト:イモグラブ
デプス:デスアダーグラブ
カーリーテールワーム
ストレートワームとグラブのテールを合わせたワームです。
かなり定番の形状です。
僅かに動かすだけでも、水を押してバスにアピールすることが可能です。
私は主にネコリグで使用することが多く、それで反応が無かったり見えバスを狙う際には、ノーシンカーで使用することもあります。
代表的な製品
ゲーリーヤマモト:カットテール
レインズ:Gテールサターン
スティックベイト系ワーム
ピンテールワームともいわれますが、小魚やエビを模したワームになります。
そのため、ジャークベイトのようにトゥイッチやジャークといったアクションが主な使い方になります。
私が最もお勧めなのは、デプスのサカマタシャッドです。
サイズは5インチがベストと感じています。
なかなか入手しづらいのが欠点ですが、秋の琵琶湖ではかなり有効なワームで、昨年私も数本の40UPを釣ることができた魔法のようなワームです。
使い方としてはノーシンカーリグで、トゥイッチアクションとその後のフォールでバスを誘うのが有効です。
代表的な製品
デプス:サカマタシャッド
OSP:ドライブスティック
シャッドテールワーム
上記のスティックベイト系と比べると、テール部が丸い形状をしているワームです。
そのテールが水流を受けることで、振動しバスにアピールすることができます。
そのため、フィールドを広い範囲を探ることが可能で、バスが小魚を捕食している時に、有効なワームになります。
またフォールでもアピールすることが可能なため、ストップ&ゴーといったアクションも有効です。
基本的にはノーシンカーで、使用することが多いのです。
少し深場を攻めたい時には、ネイルシンカーをお腹あたりに入れて調整することが可能です。
またスイミングジグのトレーラーとしても多用されます。
代表的な製品
OSP:ドライブシャッド
ジャッカル:リズムウェーブ
ゲーリーヤマモト:ハートテール
クロー・ホグ系ワーム
ザリガニやエビを模擬したワームになります。
メーカーによって、パーツや形状が様々ですが、近年はかなりリアルに作っているものが多くなりました。
テキサスリグの使用が多くなりますが、ラバージグのトレーラーとしてもよく使用されるワームです。
バスが甲殻類を捕食している際には、かなり有効なワームになります。
私も春の琵琶湖で、ラバージグのトレーラーに使用して、アメリカザリガニを捕食していた54cmのビックバスと釣ることができた思い出深いワームです。
代表的な製品
レイドジャパン:バトルホッグ
OSP:ドライブクロー
スイム(リアル)ベイト系
リアルに魚の形状をしたワームです。
大きさも、3~10インチと幅広くラインナップがあります。
そのため、そのフィールドに生息しているベイトの大きさでサイズを選択すると良いです。
ビックベイトと同様に、集魚力が強いため、サーチとしても活用できるワームになります。
主にノーシンカーで使用され、販売時に専用のフックなどが付属してあるものが多いです。
またシンカーをセットできるリングがワームについているものをあり、かなりカスタマイズできることが多いワームです。
ほぼハードルアーに近いものです。
代表的な製品
イマカツ:バトラススイマー
ジャッカル:ダンクル7
虫(バグ)系ワーム
夏を中心にセミ、トンボ等の昆虫の多い時期に有効なワームです。
ノーシンカーリグやワッキーリグのようにちょん掛けで、フックをセットすることが多いワームで、一般的に水面に浮くものが多いのです。
近年はジグヘッドリグで、ボトムでバスを誘うという釣り方をされる方が増えてきました。
代表的な製品
ジャッカル:活虫
レアリス:忍虫
ギル系
この数年かなり流行っているワームです。琵琶湖のヘビーキャロライナリグで使用されていることが多いです。
またネコリグも使用されることもあり、今後も様々な使い方が出てくると思われる、多くの可能性を持っているワームです。
私も昨年ぐらいから使い始めたワームのため、現在勉強中ではありますが、友人がかなり琵琶湖で40UPを含め、多くの釣果を得ているため、ご紹介させて頂きました。
代表的な製品
デプス:ギルフラット
ノリーズ:フリップギル
お勧めの組み合わせ
ここまでリグとワームと様々なものをご紹介しましたが、私がお勧めする組み合わせを最後に2つご提案します。
・ノーシンカー×ストレートワーム
根掛かりが少なく、トラブルが少ないのでこのシンプルではありますが、釣果も期待できるこの組み合わせが最もお勧めできるものになります。
また高比重のワームを選択すれば飛距離も出るため、キャストしているだけで最初は楽しく感じて頂けることができる組み合わせです。
・ネコリグ×カットテールワーム
ノーシンカーでは重みが感じにくく、ワームの操作感が少ないため、初心者には動かし方が分かりにくい事も多いです。
釣りしている感が少なく、エサ釣りに近くなってしまうため、つまらなく感じしてしまう方もいます。
そういった方には、ネイルシンカーを入れたネコリグでチョンチョンとルアーを動かして、バスを誘うこのリグがお勧めです。
ルアーを操作している感覚もつかみやすいので、ある程度キャストが慣れてい来たら、このリグに変えると良いかもしれません。
まとめ
ノーシンカーリグ
- 根掛かりがしにい初心者にお勧め
- 軽いため飛距離が出ない
- 動きがナチュラルでバスが口を使いやすい
- 見えバス攻略使用される
ジグヘッドリグ
- フックとシンカーが一体型になったフック
- ボトムを攻めやすい
スプリットショットリグ
- 近年は使用される機会が少ないリグ
- ノーシンカーリグの20cm前後に丸型のシンカーをセットしたもの
- 状況に合わせてワームとの距離を容易に調整できる
- ノーシンカーリグよりも飛距離が出る
キャロライナリグ
- スプリットショットリグのシンカーを中通しおもりにしたもの
- 5/8oz以上重めのシンカーを使用したものをヘビーキャロライナリグ略してヘビキャロと呼ばれます。
- 琵琶湖のおかっぱりから沖にいるバスを狙う時の定番
ダウンショットリグ
- フックの下にシンカーがあるリグ
- アンダーショットリグやドロップショットリグとも言われる
- スローにバスを誘う事ができる
- ピンポイントを狙う際に有効なリグ
- フックとシンカーの距離が無いものをジカリグ又はゼロダンとも呼ばれます。
- ダウンショットよりも垂直にポイントを攻めることができる
- 重めのシンカーをセットとカバーや水草の中を攻めることが可能
- チェリーリグはジカリグよりボトムの感知力が高い
- 広範囲を探る釣りには向かない
ネコリグ
- ワッキーリグにネイルシンカーをセットしたも
- 根こそぎ釣ってしまうから名付けられた
- シンカーは状況よるが1g程度を使用することが多い
- よく飛び釣りの展開も早くピンポイントを攻めれるため多用することが多い
テキサスリグ
- 拳銃の弾丸のようなバレットシンカーをセットしたリグ
- 針先をワームの中に入れることができ根がかかりしにくい
- 1oz以上のシンカーいヘビーカバーを攻略する釣りをパンチングと呼ぶ
アラバマリグ
- ワイヤーを使った4~8個のフックにワームをセットするリグ
- リグを作るのに費用がかかる
- バスに対するアピール力は強い
- 小魚の群れを演出するリグで小バスが口を使うケースは少ない
- ビックバスを狙って釣るリグ
- バスが釣れた時に口以外にフックが刺さってしまうため釣り人によっては使用しない
ストレートワーム
- シンプルで初心者にも使いやすいワーム。
- 真っすぐでフックがセットしやすい
- 8インチ上のロングワームも発売されている
- 野池では3インチ前後、琵琶湖等では5~6インチ前後が一般的に良く使う
- お勧めのリグは、高比重であればノーシンカーリグですがどのリグにも対応する
グラブ系ワーム
- 芋虫のような形してお尻にテールが付いているワーム
- テールが付いていないものをイモグラブと言う
- ノーシンカーで水面に引き波を立て動かすことをグラビンバスと言う
- ハイシーズンに小バスがチェイスしてくるのを多く確認することができる
- ジグヘッドリグで使用することが多い
カーリーテールワーム
- ストレートワームとグラブのテールを合わせたワーム
- 定番の形状
- 僅かに動かすだけでもバスにアピールする
スティックベイト系ワーム
- ピンテールワームと呼び小魚やエビを模したワーム
- トゥイッチやジャークといったアクションが主な使い方
- お勧めはデプスのサカマタシャッドでサイズは5インチがベスト
- 手しづらいのが欠点だが秋の琵琶湖では有効なワーム
- 使い方はノーシンカーリグでトゥイッチアクションとフォールで誘う
シャッドテールワーム
- スティックベイト系と比べるとテール部が丸い形状
- テールが水流を受て振動してアピールする
- 広い範囲を探ることが可能で小魚を捕食している時に有効
- フォールでもアピールできるためストップ&ゴーなどのアクションも有効
- 基本的はノーシンカーで使用する
- 深場を攻めたい時にはネイルシンカーを入れて調整する
- スイミングジグのトレーラーとしても使用する
クロー・ホグ系ワーム
- ザリガニやエビを模擬したワーム
- テキサスリグの使用が多い
- ラバージグのトレーラーとしてもよく使用される
- 甲殻類を捕食している際に有効
スイム(リアル)ベイト系
- リアルに魚の形状をしたワーム
- 大きさは3~10インチと幅広くある
- 生息しているベイトの大きさでサイズを選択すると良い
- 集魚力が強いためサーチとしても活用できる
- ノーシンカーで使用する
- かなりカスタマイズすることができるワーム
- ほぼハードルアーに近い
虫(バグ)系ワーム
- セミやトンボ等の昆虫の多い時期に有効
- ノーシンカーリグやワッキーリグのようにちょん掛けでセットすることが多い
- 水面に浮くものが多い
- ジグヘッドリグでボトムを狙う方が増えている
ギル系
- 数年で流行っているワーム
- 琵琶湖のヘビーキャロライナリグで使用することが多い
- ネコリグで使用されたりして多くの可能性を持っているワーム
お勧めの組み合わせ
- ノーシンカー×ストレートワーム
- ネコリグ×カットテールワーム
今回は、ワームの使い分けについてお話しました。
数多くのワームに複数あるリグを組み合わせると、本当にいろんな使い方ができるものになります。
今回、ご紹介させて頂いたものが全てはなく、無限の可能性が秘めているものですね。
ご自身の自信を持てるオリジナルの使い方を見つける事も、面白いと思いますのでぜひ楽しみながら、工夫して行ってくださいね。
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