自分と魚を繋ぐのがラインになります。
実は釣果を左右する結構重要なアイテムなんですよ。
そんなラインの事を、少し知っていただいた方がいいと思います。
大きく分けて、次の4種類の素材のラインがあります。
- ナイロンライン
- フロロカーボンライン
- PEライン
- エステルライン
使い方も、メインライン(道糸)、リーダー、ハリスなど使う部分で専用のラインがあります。
素材によって特性がありますので、場面場面で変えた方が釣りの幅がでますよ。
特徴を知って、使い方を知り、使い分けることにより、釣り方に工夫ができるようになります。
その日、その時間帯、状況によりベストのラインが選べれば釣果を伸ばすことがができます。
その為に、ラインの知識を身につけましょう。
目次
ラインの呼び名
釣りで使うラインは、使う所で呼び方が変わってきます。
リールに巻かれていたりして、仕掛けの中で大半の割合を占めているのをメインライン(道糸)と呼びます。
このメインラインの事を、ライン(道糸)と呼んでいます。仕掛けは、一種類のラインで作られている訳ではありません。最低2種類かそれ以上のラインで作られています。
その他のラインに、リーダー(ショックリーダー)とハリスと呼ばれているラインがあります。同じような部分に使いますが呼び名が変わります。
リーダー(ショックリーダー)は、ルアーとメインラインを結ぶ糸のことをそう呼びます。1~1.5メートル位で使います。
主にフロロカーボンやナイロン製の物を使い伸縮性がりショックを和らげる為に使います。また色は、透明で魚に目立ちにくくなっています。
ハリスは、ハリとメインラインを結ぶ糸のことをそう呼びます。ウキ釣りなどでは、1~5メートル位の長さで使います。船釣では、4~8メートルとかそれ以上の時もあります。
~プチ情報~
釣り人はハリスの長さの単位をメートルとは言いません。
私もそうなんですが、何ヒロと言う人が多いと思います。
1ヒロは、横に両手を広げた長さとなり、人によって少し差が出ます。
カゴ釣りでは、1本、2本とか言います。これは、地域の言い方かもしれませんが1本は竿一本で約5メートルです。
なので地域で、単位の言い方が違う場合があるかもしれないのでその時は確認してください。
ちなみにウキ釣りの棚(深さ)を表す時は、ウキドメからハリまでの長さですが、カゴ釣りの場合は、ウキドメからカゴまでの長さになります。
ラインの種類(素材別)
ナイロンライン
- ふかせ釣りのメインライン(道糸)
- ルアー釣りのメインライン
- ルアー釣りのショックリーダー
安価で、初心者でも取り扱い易い入門用のラインです。
ラインに伸縮性があり、魚とのやりとりで急に暴れたりしてもショックを吸収してくれるのでバレにくいです。
逆に伸縮性がある為に、感度が鈍くなるデメッリトもあります。
ラインに、少し浮力があるため風の影響を受けたりして操作性が悪くなる事があります。
魚とのやりとりで、岩やテトラポットなどの障害物に擦れたりした時に切れやすいという弱点もあります。
給水性が有り、紫外線などに弱く劣化しやすいですが、ラインは消耗品なので一定のサイクルで変えていくため、あまり気にならないと思います。
定期的に変えないと、キャストした時や魚がかかった時などに突然切れてしまいます。
そういうトラブルを、無くす為どのラインでも定期的な交換が必要になります。
トーナメンターやテスターになってくると、1、2回の釣行で巻き直すそうです。
フロロカーボンライン
- ふかせ釣りのハリス
- ルアー釣りのショックリーダー
こちらも、比較的に安価なものが出てくるようになりました。
昔はナイロンラインが多く使われてきました。
しかし今では、フロロカーボンラインもよく使われるようになり、質の良い安価なものがでてきています。
感度が良く根ズレに強いのが特徴です。
ラインが重いため沈みが速いので、風や波の影響を受けにくかったり、深い所を狙う時などに速く仕掛けを狙いの棚に届けやすくなります。
水中の中で、屈折率の関係で目立ちにくいので魚に気づかれにくいラインです。
ナイロンに比べて給水性が少なく、赤外線にも強く劣化しにくいですが、ラインが固いため、結び目などの強度が弱くなります。
また、巻き癖や折り目が付きやすいため、ライントラブルが多くなりやすいです。
ナイロンラインより、扱いに注意が必要になります。
PEライン
- ルアー釣りのメインライン
- 船釣りのメインライン
- 投げ釣りのメインライン
- (最近はふかせ釣り用の物もある)
伸びがないので魚からのアタリが伝わりやすく、引っ張り強度の強いラインになります。
PEライン使用時は、ラインに伸縮性無いためショックリーダーを使用した方が無難です。
ほかのラインの同じ強度と比べると、より細いものが使えるようになります。
PEラインは、細い糸を束ねたような作りになります。
4本編みと8本編みがあって、8本の方が強いですがその分値段が高くなります。
根ズレなど、物に擦れたときに傷が付きやすく強度が弱くなります。
軽く水に浮かびやすいため波の影響を受けやすいためラインの操作が難しいです。
投げる時など、風の影響を受けやすいです。
エステルライン
- ルアー釣りのメインライン(ライトゲーム)
フロロカーボンラインとPEラインの中間的なラインになりますが扱い方はPEラインに近いです。
ラインの伸びが少ないので、アジングなどの繊細なアタリでも敏感に伝わってきます。
ラインの重さは、多少重く沈みは遅いです。そのため、波や風の影響を受けにくいです。
沈みもゆっくりなため軽量ルアーなどレンジキープがしやすくルアーなどの操作がしやすいですね。
瞬間的な強度は弱いためリーダーを使います。
アワセ切れに注意が必要なためリールのドラッグの調整が必要で取り扱いには、慣れが必要です。
ラインの号数、ポンドについて
ラインの号数表記について
日本釣用品工業会という団体により、釣糸JAFS基準が作られ各号数の標準直径が決められています。これを基準にして各メーカーが作っています。
許容範囲は、上下の号数の標準直径を超えなければ良いが、限りなく標準直径に近づけるとしています。
なので、メーカーによってや製品によって多少の太さの違いが有るようですので注意して下さい。
日本釣用品工業会 URL 釣糸JAFS基準の遵守メーカーと号数の標準直径表
ラインのポンド表記について
JGFA(ジャパンゲームフィッシュ協会)という団体により、JGFA日本記録があります。
この記録にエントリーするには、JGFAルールに従って作った仕掛けで釣った魚でないと認定されません。
このルールの中で、ラインの表記はポンドで表されています。
また、ラインクラスで分かれるカテゴリーがあり、ラインのポンド別で分けられています。
パッケージに【I.G.F.A規格】と表示された商品がありこのルールに適用されている印です。
ゲームフィッシングに使える物などで、ラインの使用ルール記載がポンドなのでポンド表記で表されている場合もあります。
その他に、ルアー釣りで使われるラインはほとんどがポンド表記になっています。
これは、ロッドの適用ラインの単位がポンド表記のため合わせている思われます。
しかし、ポンド表記の真の意味は謎です。買う時に、注意すると覚えておいてください。
GFA(ジャパンゲームフィッシュ協会) URL https://www.jgfa.or.jp/
結び方について
ラインを使うのに必要なことが有るので覚えておきましょう。
それはラインの結び方です。
ラインの結び方は、何種類もありますので用途に合わせて選んでください。
ここでは、ラインとリーダーの結び方について少し話しましょう。
PEラインやエステルラインを使う時には、ラインの伸縮性が無いためにクッションの役割を果たすリーダーを結ぶ必要があります。
伸縮性が無いため、瞬間的に力がかかると切れてしまう事があるからです。
ナイロンラインやフロロカーボンラインを、リーダーとして使いショックを和らげるために使います。
ナイロンラインやフロロカーボンラインは、伸縮性がありますので瞬間的な力がかかっても吸収することが出来ます。
そこで、大事になるのがラインとリーダーの結び方です。
下手に結んでしまうと、結び目のところから切れてしまいます。
定番の結び方に、FGノットがあります。
ラインどうしを編み込んでいくのが特徴です。
結び目の強度が出るため、よく使われる結び方ですが結ぶのに時間がかかります。
大雑把に言えば、簡単な結び方だと切れやすく、複雑だと切れにくくなります。
だから皆さん、簡単で強い結び方を追い求めています。しかし、なかなか見つからないんです。
「妥協して簡単な結び方で釣れる魚を釣りましょうよ。」
「調べて練習して難しい結び方使って大物釣りましょうよ。」
どちらを選ぶかは、あなた次第です。
まあ私は、アジングで使う結び方簡単なフィッシャーマンズノットです。
別名は、電車結びです。
ロープを釣った時に、思ったんです。
こんだけ引っぱって切れないなら、アジングで使うなら十分に使えると思いました。
夜釣りメインなので暗くても結びやすいし、風があっても結べるからこれに決定しました。
選ぶなら、現場で時間がかからず結べて、釣る魚に合った強度を持っている結び方を探して見てください。
はっきり言って船の上でFGノットを組もうとすると、おそらくは船酔いしますよ。
シーガーホームページ URL シーガーが選ぶ最強ノット、結び方
まとめ
ラインの呼び名
- メインライン(道糸)
- ショックリーダー(リーダー)
- ハリス
ライン号数表記について
- 日本釣用品工業会が決めたラインの太さを基準に出来ているライン。
ラインのポンド表記について
- JGFAなど海外などのゲームフィッシングで使うラインの基準がポンドなため。
ナイロンライン
- 安価
- 初心者でも扱いやすい
- ショックを吸収してバレにくい
- 感度が鈍い
- 浮力がありルアーの操作性が悪い
- 根ズレに弱い
- 劣化しやすい
フロロカーボンライン
- 感度が良い
- 根ズレに強い
- 沈みが早い
- 風や波の影響を受けにくい
- 魚に気づかれにくい
- 劣化しにくい
- 結び目の強度が弱い
- ナイロンラインよりライントラブルがある
PEライン
- 感度が良い
- 引っ張り強度が良い
- フロロカーボンラインとかより細いラインが使える
- 擦れに弱い
- 波、風の影響を受けやすい
エステルライン
- 多少重く遅く沈む
- 風や波の影響を受けにくい
- ルアーのレンジキープがしやすい
- ルアーの操作性が良い
- 瞬間的な強度に弱い
- アワセ切れしやすい
- リールのドラグ調整が必ず必要
ラインについて色々な種類のラインの特徴を書いてきました。
色々なラインの事を調べるきっかけにしてもらえればいいと思います。
今のままで十分かもしれませんが、同じ事をやり続けるのでは無く色々試してみて下さい。
色んな選択肢ができれば、その時々の状況に合わせて釣りができるようになると思います。
そうすれば今まで釣れなかった状況でも、釣れるようになっていき釣果も上がると思います。
まだ手にしたことの無い、大物に出会う為のきっかけにしてもらえれば幸いです。
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