琵琶湖や霞ヶ浦の近くに住まわれている方であれば、そういった有名なフィールドがご自身のホームレイクになると思います。
しかし、多くの方は自宅の近所にある野池に行かれることがほとんどだと思います。
今回は、その野池でのバス釣りの釣り方、攻略法についてお話していきたいと思います。
気軽に行くことができる野池で、気軽にバスが釣れるとバスフィッシングがさらに楽しくなると思いますよ。
目次
野池でバスを釣るポイントは?
私が実際に初めて行く野池でどういったことを意識して、その池を攻略していくのかを順を追って説明していきたいと思います。
車を止める場所に注意
まずは、基本的に車で野池に行かれる方が多いと思いますので、駐車についてお伝えしたいと思います。
当然の事ではありますが、地元の方の迷惑にならないように、駐車するようにしてください。
近年、農道に車を駐車してしまい、畑仕事をされる方が作業ができず、近くの野池が釣り禁止になるといったことが発生しています。
ゴミ問題と合わせてこの駐車の問題も、釣り人がしっかり受けて止めて、注意していきましょう。
私も駐車スペースの無い池には極力行かないようにしていますし、どうしても釣りがしたい場合には、池から多少歩くことになったとしても、必ず他の車が通れるスペースが確保できる所へ止めています。
池全体を観察する
それでは、最初に注意することですがルアーをキャストする前に、初めて訪れた池を攻略する場合には、まず池全体を可能な限り、1週廻って観察することをお勧めします。
目で見て分かるストラクチャーや地形の確認をできる限り行いましょう。
どこがその池の一級ポイントなのかを把握した上で釣りをすると、効率的にその池を攻略できるようになります。
また水質もチェックしますが、初めての場所だと濁っているのが通常の状態なのか、クリアな状態が通常の状態なのか判断ができません。
そこで、私がやっているのはロッド等で水面をかき回して、発生した泡がすぐ消えるようであれば、水質に問題はないと判断しています。
もし、泡がなかなか消えないようであれば、その池の水質は悪いということになるため、短時間で見切った方が良いと思います。
泡が消えないということは、水中にアンモニア等の良くない物質が多く存在しているためです。
おかっぱりの際には、どこから水際へ降りることができるのかといった点も確認すると、この池で釣りができるポイントがいくつあり、どのくらい時間を要するのか計算できます。
最初から水際に立たない
そして、釣りを始めるポイントに入る時に注意する点は、水際にいきなり近づかないことです。
早くキャストしたいというお気持ちは分かりますが、意外にバスは足元に潜んでいることも多いです。
水際に立つ前に数メートル離れた場所から、そのポイントにルアーをキャストしましょう。
その一投目で釣れる可能性もあります。また余分なプレッシャーをバスにかけないようにするのも大事です。
大きなバスほどちょっとした足音や物音、人影を敏感に感じて逃げてしまいます。
私も釣りを始めた頃は、よく頭では分かっていても気持ちが先走ってしまっていました。
いきなり水面に立ってしまい、近くにいたバスが沖や逃げていく姿を何度も目撃しました。
ポイントによって適切なルアーを選択する
ピンポイントである流れ込み等の一等地を攻める場合には、ラバージグやワーム等を使い一撃必殺でバスを狙う方が良いと思います。
しかし、その池の一級ポイントが分からず、広く探る必要がある場合には、ハードルアーを巻いて釣りを開始することが多いです。
これも効率のお話になりますが、バスがどこにいるのか分からない状態で、ワームから釣りを開始するのは、かなり釣りがスローになってしまうため、バスを探す効率が悪くなってしまいます。
ワームを使ったスローな釣りから始めたら、あっという間に1時間が経過してしまいます。
一時間経ってもまだ1か所目のポイントで釣りをしているなんていう事は、初めての野池での釣行においては効率が悪すぎます。
見切るポイント
もしある程度釣りをしても全くバスからの反応が得られない時は、次の池に移動した方が良い場合が多いです。
野池に限らず、バス釣りはよほど一級ポイントでない限りは、より活性の高いバスのいる池やポイント廻った方が効率が良いと思います。
香川県等の周囲に野池が多い地域であれば、基本的にはその池の一級ポイントだけで釣りをしていき、どんどんラン&ガンで野池を巡ることをお勧めします。
また一級ポイントであれば、その時バスが釣れなくても、時間帯を変えることでバスがそのポイントに入ってくることが多いため、何度も入り直すものも良いと思います。
季節別の野池攻略法
季節によって野池の攻略は異なりますので、ここではそれぞれの季節別に攻略のポイントをお伝えしたいと思います。
春の野池攻略法
野池に限らず、春はバスが産卵のため浅い所を目指すタイミングになります。
そのため、特に大きなバスを狙うのであれば浅いポイントは外せません。
まずは偏光グラスをかけて浅い所にバスがいないか、チェックすることをお勧めします。
同じ春でも、3月等はまだ冬寄りの状態になっている魚が多いため、メタルバイブレーションのリフト&フォールやスローなワームの釣りが効くことがあります。
これが4月になってくると、バスも本格的に動き始める個体が多くなるため、ハードルアーにも反応が良くなってきます。
5月ぐらいの晩春になると産卵を終えたバスはアフタースポーンという体力が低下した状態になるため、なかなか口を使いにくくなります。
そのため、この時期は一時期に釣るのが難しくなります。
ハードルアーを使う場合は、水が濁っている所であれば、バイブレーションがお勧めです。比較的、水質が良い池であればスイミングジグがお勧めになります。
またなぜか春は赤い色のルアーに反応が良い傾向があります。
以前、とある野池でザリガニがいるのを確認し、ザリガニに似せてラバージグと赤色のクロー系のワームを使って、40cmのバスを釣ることができました。
夏の野池攻略法
夏はかなり釣りやすい季節になります。
しかし、日中は人間にとってもバスにとって辛い時間帯になるため、朝まずめや夕まずめに釣りに行くことをお勧めします。
バスのいるポイントも人間と同じで涼しい場所に潜んでいることが多いため、具体的なポイントとしては、水の流れ込みや日陰といった所が狙い目になります。
夏の野池のバスは、虫を捕食していることが多いため、虫系ルアーが効くことが多いです。
トップウォーターにバスがバイトする瞬間は何度経験しても興奮します。
木から虫が落ちてきたと思わせるように、キャストするとバスが寄ってくることが多いです。
あとはバスの反応を見て、その日に合った反応するルアーの形やカラーを探し当てましょう。
また小バスは高活性になっていることが多いため、小型のスピンベイトを使用すると、バスの存在も効率良く確認することができます。
池に水面を水草で覆われたカバーがあれば、そこも重要なポイントになっています。その下にバスが潜んでいることが多いからです。
水草の上を蛙の形をしたルアーのフロッグで攻めるもの良いですし、その後に重めのシンカーを使ったテキサスリグでカバーの下を攻めると良いと思います。
どちらの釣りも強いロッドと太いラインが必要になりますので、強靭なタックルで挑んでください。
私は最低でもヘビーアクションのロッドでラインはフロロカーボンの16lb以上ものを使用しています。
またテキサスリグはしっかりカバーの中に入る重さのシンカーを使用してください。
何度かヘビーカバーからバスを釣り上げたことがありますが、バスフィッシングの醍醐味ともいえる豪快な釣りです。
これを味わうとこの釣り方だけも1日楽しめてしまうと思います。
秋の野池攻略法
春の攻略法と同様に、秋の野池は夏寄りなのか、冬寄りなのかで攻略方法が異なります。
夏寄りの9月下旬から10月上旬であれば、まだまだバスの活性は高いため、浅い所でハードルアーでも釣ることが比較的容易だと思います。
この時期になってくると池の水温が下がり、バスにとって夏よりも活動しやすくなる状況になるため、池全体の広範囲に散っていますので、効率を考えるとハードルアーで探っていくのが良いと思います。
水質のクリアな池であれば、まずはサイトでバスを探すのも良いと思います。
10月中旬~11月中旬ぐらいは水温も下がってくるため、浅い所だけでなく少し深場も探る必要が出てきます。
また急に気温が下がるとターンオーバーという現象が発生します。
気温が下がる事で水面の水温が下がり、その冷たくなった表層の水が比重が重くなることで、底の方へ行きます。
すると水質の悪い底の水が入れ替わって水面の方へ向かうため、池全体の水質が悪くなることを言います。
ターンオーバーが発生するとバスが呼吸困難を起こし、口を使いにくくなります。
そのため、水質の良いポイントや池に移動するのが良いと思います。
私がこの時期に経験したことですが、冬にメタルバイブレーションのリフト&フィールの釣りをされる方が多いと思います。
しかし、晩秋のこのタイミングのメタルの釣りをやる方がまた少ないため、バスもこの釣り方にまだスレていないのか、いち早く反応するバスを釣ることができました。
1日に同じ池で25~30cmぐらいのサイズのバスを5本釣ることもできました。
冬の野池攻略法
まず冬の野池はなかなか釣れません。
だからこそ、この時期に釣ったバスの価値は本当に高いものなります。
同じ25cmのバスでも夏に釣ったものと冬に釣ったものでは全く価値が違います。
私も夏に釣る30cmのバスにはさほど感動しなくなってしまいましたが、冬であれば25cmのバスでも釣れたら、感無量で手が震えてしまいます。
具体的な攻略法としては、小規模な池で減水している池を選ぶと良いと思います。
冬は本当にバスの目の前にルアーが通らないと口を使わないため、ちょっとでもその確率を上げるようにしなければなりません。
池の水の量が少なくなるほど、水中のバスの密集率は上がるため、そういった池を選択することが釣果に繋がります。
ルアーは定番ではありますが、メタルバイブレーションがお勧めです。
なるべく池の深い所を攻めて、水温が上がったら、かけ上がりやシャローを攻めるもの良いと思います。
また光を嫌う習性のあるバスは冬でも日陰にいることが多いため、そういったポイントも忘れないようにチェックしましょう。
1日に1回あるかないかのチャンスをものにできるように、こまめにラインの傷のチェックやフックの掛かりチェックをすることも大切です。
まとめ
野池の攻略ポイント
- 車を止める場所に注意
- 釣りをする前に池全体を観察する
- 最初から水際に立たない
- ポイントによって適切なルアーを選択する
- バスからの反応が無ければ見切るのも重要
季節別野池攻略法
- 春の野池攻略法・・・浅い所を赤い色のルアーで狙う
- 夏の野池攻略法・・・トップは虫系ルアー、カバーはフロッグやテキサスリグで狙う
- 秋の野池攻略法・・・ターンオーバーに注意して、ハードルアーで狙う
- 冬の野池攻略法・・・釣りにくいバスをメタルバーブレーションで狙う
野池は規模が小さい分、攻めやすく、バス釣りが上手くなるには、良いフィールドだと思います。
私が何度も成功や失敗を繰り返してきて経験してきた、高確率でバスが釣れる方法を紹介してきました。
今回お伝えした手法をご活用頂ければ幸いです。
気軽な野池のバスフィッシングを楽しみましょう。
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