テレビや雑誌でプロの方が大きなバスを釣り上げている姿、カッコイイですよね。
自分もこんなバスを釣りたいという期待を持って、そのプロが使っていたタックルを購入し、意気揚々と釣りに出掛けたけど全然釣れない。
そんなことありますよね。
それが1回目だけで、次に釣れると良いのですが次もボウズ。
その次もボウズとなると釣りが嫌いになってしまう方もいるかもしれません。
そんな方へ、まずは最初の1匹を釣るためのアドバイスをさせて頂きたいと思います。
20年以上前と比べると、近年ブラックバスは釣りにくい魚になってきているように感じます。
でも、これを読めばきっとバス釣りにハマる1匹に出会えると思います。
目次
バスが釣れない方がしていることとは?
- ルアーが良ければ釣れる
- 琵琶湖や河口湖といった有名なフィールドは初心者向きではない
上記は間違いではありませんが、初心者の方がちょっと誤解していることだと思います。
ルアーが良ければ釣れる
プロが使っているルアーや釣具店のポップで「よく釣れる」と書いてあったら、当然誰でも釣れると思ってしまいがちです。
私も「超お勧め」とか「入れ食い」という謳い文句の記載されていたルアーをいくつ買ったことか、数えたくもありません。
バスは1500円のルアーで釣れることもあります。
100円のルアーでも釣れることがあります。
大事な事はそのルアーを使いこなすことと、適切な場面で使うということです。
簡単に言うと、虫を食べているバスがいたら、そのバスに魚の形をしたルアーを投げても無視される可能性が高いです。
そのバスが求めているものを、与えてあげることが重要です。
人間も今日はカレー食べたいと思っている時に、牛丼を出されても、ちょっと嫌だったりしますよね。
中には食べてしまう人もいるかもしれませんが、より口を使う可能性の高いルアーを探し当てて、バスにアプローチしなければなりません。
釣りとは確率の世界でもあるのです。
また今日はこのルアーで釣りたいという釣り人の気持ちも、バスが釣れにくくなるポイントになります。
メディアでプロが使っていたルアーで釣りたいというお気持ちはよく分かります。
私も釣り番組を見るたびに、持っているルアーが増えていったことがありました。
特にビックベイトといった大型のルアーで釣った動画や写真は、かなり魅力的で自分もこの興奮を味わいたいと思ってしまいますよね。
でも、釣れないことが多いです。
なぜなら、バスがそのルアーに興味を示さないからです。
どんなルアーでも適切な使い処というのがあります。
例えばジョインテッドクローのようなビックベイトで釣る場合には、鮎等の比較的大きいベイトを食べているバスがいる所を探して、そこにいるバスに対してビックベイトをキャストする方が、バスが口を使う確率が高くなります。
ルアーが先ではなく、自分が釣りをしている場所のバスが何を欲しているのかを探すことが先になります。
琵琶湖や河口湖といった有名な場所は初心者向きではない
これは実際に私の先輩が言っていたことです。
確かに気軽さで言えば、自宅に近い近所の野池の方が、移動時間も短く、交通費もかからず、万が一ボウズだったとしても、モチベーションの低下は少ないかもしれません。
しかし、琵琶湖や河口湖といった有名なフィールドには確実にバスがいます。
そして、そのフィールドの最近の釣果情報を釣具店やインターネットで調べることができるため、最初の1匹を釣るためのヒントが多くある状態から、釣りをスタートすることができます。
実はその先輩も野池ではなかなか釣果が出ず、河口湖に初めて行ったその日に、初めてのバスを釣ることができたため、最終的には「もっと早く河口湖に来ていれば良かった」と言っていました。
また有名なフィールドには地元の釣り人も多いため、的確なアドバイスをして頂ける事もありますし、どんな釣りをしているのか観察すること、その場所に合った釣り方を覚える事もできると思います。
最初の1匹を釣るためには
では実際にどんな事を意識して、釣りをした方が良いのか、具体的にアドバイスさせて頂きたいと思います。
- バスの気持ちになりましょう
- 管理釣り場に行きましょう
- 釣りのガイドサービスを受けましょう
- その他、高確率でバスを釣る方法を伝授
バスの気持ちになりましょう
まずバスを釣る上で大事な事は、バスの気持ちになることです。
今バスはどんな所にいたいのか。
どんなものを食べているのか。
ある意味、相手の気持ちを考えるという、人間同士のコミュニケーションと同じ事になるのかもしれません。
そういった自分なりの仮説を持って釣りをすることで、バスに辿り着くといったゲームがバス釣り本来の楽しみ方だと思います。
想像してみてください。
季節は春の4月です。
2,3日前から暖かくなり、水温も上昇してきました。
そして、春はバスの産卵の時期です。
そして、水質が濁っているから、目立ちやすい色のルアーを選ぼう。
そういった自分で状況を観察し、把握して今のバスの状況を予測しながら、釣りをすると自分なりの信念がある状態で、釣りをすることになるので集中して釣りをすることができます。
もし、ある程度釣りをして反応が無ければ、もう少し深い所を攻めた方が良いかもしれない。
ルアーはもうちょっと地味なカラーに変えて、あまり動かし過ぎない方が良いかもしれないといった、釣り方に修正を行っていくことで釣果に繋がっていきます。
その答えが合った時がバスを釣るという答えにたどり着いたことになります。
こういう釣りのほうが楽しいと思いませんか?
管理釣り場に行きましょう
バス釣りで、私が最も重要だと思っているのが場所です。
当然の事ではありますが、バスがいる場所で釣りをしなければ、釣れるわけがありません。
全くバス釣りに自信の無いという方は、まずは自然フィールド釣りをする前に、下記のような管理釣り場で釣りを始めるのも良いと思います。
そこで多くの魚を釣るという成功体験をすることで、ルアーに対する信頼が増し、掛かった魚とのやり取りも上達すると思います。
石川県にあるドリームレイクは近年、バス釣り初心者向けの管理釣り場としてかなり名が知られるようになってきました。
ベテランの方でも苦手ルアーの練習ため、様々な目的で通われている方もいらっしゃるようです。
冬でも連発で釣る事もできる管理釣り場で、私も1度訪れてみたい所です。
こちらは静岡県浜松市にある管理釣り場です。
ここは私も数回行ったことがありますが、底にわざと土管や倒木といった障害物が沈めてあり、攻略しがいのある池があります。
ちなみに私はここで、メタルバイブレーションの釣りの練習し、数匹釣るという成功体験を得たため、野池でもこのルアーは釣れるという自信を持って1日投げ続けることができました。
そして、真冬の12月や1月に釣ることができたため、現在ではメタルバイブレーションの釣りは私の大きな武器になっています。
上記以外にも北関東の方を中心に、全国に約20か所ほどバスがいる管理釣り場がありますので、ぜひ行かれてみることをお勧めします。
釣りのガイドサービスを受けましょう
琵琶湖や霞ケ浦といった有名なフィールドを中心にプロや釣具店の方が、釣りのガイドサービスをしています。中には野池でもガイドしている方もいます。
そういったガイドサービスを受けるのも、一つの方法です。
私も琵琶湖に最初に行った時は、ボートフィッシングでガイドサービスを受けました。
自宅から車で片道3時間ほど時間をかけ、さらに高速道路代やガソリン代までかけて行ったのに、ボウズという結果だけは避けたかったという気持ちもありました。
そして、何より琵琶湖のような広大な湖でバスを探すのは、琵琶湖初心者の私にはとても無理だという考えもあり、思い切ってガイドサービスをお願いしました。
結果は50UPを含め、数本のバスを釣らせて頂きました。
その結果もうれしかったのですが、ポイントの説明や狙い所、ルアーの使い方といった様々な事を教えてくれるので、大変勉強になりました。
またプロの方のバスボートに乗った時の爽快感は、遊園地のアトラクション以上に興奮しました。現在も、年に1~2回いろんなフィールドでガイドサービスを受けて釣りをしています。
プロの方にいろんな事を教えて頂き、楽しみながら学んでいます。
フィールドやガイドの方によって費用が異なりますが、おおよそ一人20000~40000円でガイドサービスを受けることが可能です。
高額ではありますが、ただ1匹を釣るだけでなく、その後の釣りのレベルアップにも繋がりますので、1度は受けることをお勧めしたいと思います。
その他、高確率でバスが釣れる方法を伝授
これまでご紹介した以外に、私がこのやり方をすればバスが釣れる確率が高いという方法をお伝えしたいと思います。
最もお勧めしたいのが、河口湖の放流バスです。
河口湖は年数に数回ブラックバスの放流を行っている湖になります。その他、山中湖や芦ノ湖でも実施されています。
20年ぐらい前の放流バスと比べると、近年の放流バスは癖があり、釣りにくいと言われることもあります。
それでも6~9月ぐらいに放流されるバスは、水温が高いこともあり、ハードルアーにも好反応を示す個体が多いので、初心者には打ってつけのターゲットになります。
ベテランの方でも苦手なルアーがあればぜひ放流バスで、釣るという成功体験を多く得ると苦手なルアーを克服できる機会になると思います。
1匹でもそのルアーで釣ると自信を得て、他のフィールドも投げ続けることができるようになると思います。
私もスピナーベイトで1日に20匹以上のバスを釣ったことがあります。またルアーを選ばなければ、1日で50匹以上釣れる可能性もあるのが、河口湖の放流バスになります。
私もタイミングが合えば、年に1回はこの簡単に釣らせてくれる放流バスに癒されるために、河口湖へ行っています。
まだ体験されていない方は、ぜひチャレンジして頂きたいと思います。
例年、河口湖は夏以降にウィードが成長し、おかっぱりからトリプルフックの付いたバイブレーションやクランクベイト等をキャストした場合に、そのウィードに引っ掛かってしまう事が多くなります。
そのため、使えるハードルアーが限られるため、ハードルアーで釣りたいという方は、6~7月ごろに行かれることをお勧めします。
なお河口湖は、プラスチック素材のワームの使用が禁止になっていますので、ご注意ください。
そのルールもあり、せっかくなのでぜひハードルアーの釣りをやって頂きたいと思います。
また野池等で釣りをするのであれば、人間にとってもバスにとっても快適に過ごせる6~10月(真夏を除く)ぐらいがお勧めの時期になります。
このぐらいの時期であれば、バスのサイズを選ばなければ簡単に釣れることが多いです。
ルアーはハードルアーであれば、小型のスピンベイトがお勧めです。サイズを問わなければただ巻いているだけで、活性の高い小バスは口を使う可能性が高いルアーになります。
またソフトルアーでは、2インチのヤマセンコーがお勧めです。コンパクトな割にある程度重さがあるため、キャストがしやすく、何より釣れます。
夏の日陰や見えているバスでも、比較的簡単に口を使ってくれると思います。私も小バスに遊び相手になってほしい時は必ず用意し、見えているバスを全て釣りました。
おそらく、10匹以上は同じ池の同じポイントで釣ったと思います。
まとめ
初心者がよくする間違い
・良いルアーやプロが使っているルアーが必ず釣れるわけではない
その場所やそこにいるバスに合ったルアーを使うことが大事です。
・このルアーで釣りたいという邪念を捨てる
ルアーありきではなく、そこにいるバスありきで適材適所でルアーを選択しましょう。
まず1匹目のバスを釣るためには
・バスの気持ちになる(どこにいたいか、何を食べたいか)
季節や水質等を考慮し、今のバスの状況に合わせて釣りをしましょう。
・管理釣り場で成功体験を多くしよう
必ず魚がいる管理釣り場でたくさん成功体験を得て、自信を付けましょう。
・釣りのガイドサービスを受けてみよう
ご予算のある方は、プロの釣りガイドを受けていろんな事を学んでレベルアップしましょう。
初めて釣ったバスが、50cmオーバーのビックバスになるという可能性もあります。
・ハードルアーは小型のスピンベイト
ジャッカルのデラクーやジークラックのデイジースピンの1/4ozがお勧めです。
・ソフトルアーなら2インチのヤマセンコーがお勧め
ゲーリーヤマモトの2インチセンコーのノーシンカーが最強です。
これで釣れなければとそこにバスがいない可能性が高いです。
100%絶対に釣れる方法はありませんが、これらを実践頂ければバスが釣れる可能性が高いと思います。
ぜひ感動できるバスフィッシングの一歩を踏み出してください。