世の中にはたくさんの種類のルアーがありすぎると思いませんか?
釣り初心者にとってはなにがなんだかわからない!というのが正直なところです。
お店に行っても何を買っていいやら分かんないし、グーグルで検索してみても専門用語が多くて、もうパニック!ってなりますよね、分かります。
しかし、ルアーの情報収集はゲーム性の高いルアーフィッシングを楽しむためには欠かせません。
ルアーの特性を知り、魚の特性を知り、フィールドの状況に応じて使い分ける。読みが当たってたくさんの釣果を得られたときの喜びは格別です。
そこで今回は、海のルアーフィッシング初心者が最低限知っておくべきルアーの基礎知識をお教えします。
全くの未経験者、初心者のみなさんにもわかりやすく解説していきますよ。
目次
釣り初心者が知っておきたいルアーの「レンジ」と「アクション」とは?
レンジってなに?
そうそう、電磁波を使って冷たくなったご飯とか料理を温める、キッチンによくあるあの四角い箱。
ではありません。
ルアー釣りにおいて「レンジ」と言うと、ルアーを泳がせる水の深さを意味します。
浅いところ、つまり水の上の方をトップレンジまたはシャローレンジ。
中ぐらいの層をミドルレンジ、そして深いところをディープレンジと呼びます。
また、一番深い層をボトムレンジと呼び、水面のことをトップ、水の底をボトムと呼びます。
つまり水面から順に並べると
- トップ
- トップレンジ(シャローレンジ)
- ミドルレンジ
- ディープレンジ
- ボトムレンジ
- ボトム
最初は慣れないかもしれませんが、なんとなく専門用語も覚えていきましょう。
用語がわかれば釣り専門店のスタッフさんや釣り仲間、ベテランのアングラーとの会話もスムーズになって、いい情報を聞き出しやすくなりますよ。
水の深さがなぜルアーに関係あるかというと、今魚のいる深さを狙ってルアーを泳がせる必要があるからです。
今浅いところを泳いでいる魚がたくさんいるのに、深いところに潜っていくルアーを使っても意味がないですよね。
釣りたいと思うなら、どのレンジを狙うのかが非常に重要になってきます。
なので、まずはどのルアーがどのレンジを狙えるのかを覚えておきましょう。
アクションってなに?
次に重要になってくるのが、ルアーのアクション。
つまりどのルアーがどんな動きをするのかということです。
同じ動きをするルアーばかりを使っていると、魚がそれに慣れてしまい、興味を失って食わなくなることがあります。
そんなときは違ったアクションをするルアーを使ってみましょう。
ルアーのアクションはスーッと泳ぐ動きや、ブルブル震えたり揺れたり、いろいろです。
一匹のターゲットに対して、いろんなアプローチを試す駆け引きがルアーフィッシングの醍醐味でもあるので、楽しんで選んでみましょう。
ルアーとは疑似餌のことです。
通常、小魚など魚が好むエサで釣るところを、木とか金属でできた偽物のエサで魚をだまして食いつかせるのがルアーフィッシングです。
ルアーの起源は諸説ありますが、たまたまスプーンを落としてそれに魚が食いついたことなんだとか。
ルアーをあたかも本物のエサっぽく見せて興味を誘うのが、釣り人の腕の見せどころです。
初心者向けにルアーの種類を大まかに4つに分けてみた
では早速、ルアーの種類をおおまかに分類して見ていきましょう。
ミノー
小魚の形をしたルアーです。
ルアーのなかでも最も魚らしい形で、アクションもいかにも小魚っぽく、初心者にとってはイメージ通りの”これぞルアー”とも言えそうですね。
口元についたリップと呼ばれる部分の大きさによって、どのくらい深く潜れるかが変わり、リップが大きければ大きいほど深いレンジを攻めることができます。
ちなみにミノーは英語で小魚のことをいいます。
どんなアクションをするのか動画で見てみましょう。
人間の私から見てもとってもおいしそうな小魚にしか見えませんね。
これがただのプラスチックだとは信じがたいです。
恐るべし人間の知恵。ミノーはさらにフローティングミノーと、シンキングミノーに分けられます。
フローティングミノー
フローティングミノーは海の中に入れると、水に浮きます。
リールを巻くと沈んでいき、一定のレンジをキープ。レンジキープ力が高く、シンキングよりもアクションが大きいものが多いです。
シンキングミノー
シンキングミノーは海の中に入れると、沈んでいきます。
狙いたいレンジまで沈めて、リールを巻き始めるとそのレンジにアプローチできるという仕組みです。
フローティングミノーより深いレンジを探ることができます。
リップとボディを一体化したミノーのことです。
ルアーを狙ったポイントに投げる(キャスティング)時に飛距離が出せるということで人気を集めるミノーです。
一般的にはリップありのミノーよりも浅いところを攻めることができるものが多いです。
ペンシル
ミノーと同様、魚の形をしています。
リップのないミノーと言うとイメージをつかみやすいかもしれません。
こちらもフローティングペンシルと、シンキングペンシルに分けられます。
フローティングペンシル
フローティングペンシルはペンシルベイトとも呼ばれ、水に入れると浮きます。
リールを巻くとそのまま水面を泳いでいくルアーです。
エサとなる小魚が水面に多くいるようなときに使うと効果的です。
水面近くを飛び跳ねる、ルアーのアクションがよく見えて楽しいですね。
動きが見やすく練習しやすいので、ただ巻くだけでなく積極的にロッドを操作してみるのもおすすめです。
細かくリズミカルに竿を振るトゥイッチと呼ばれるテクニックと相性がいいので、やってみたい方は初心者でも、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
ペンシルよりもバチャバチャ暴れてしっかり魚にアピールするので、特に魚の注意を引きたい場合に使ってみてください。
シンキングペンシル
シンキングペンシルはゆらゆらと沈んでいき、弱った小魚の泳ぎを演出できます。
もともとペンシルはミノーよりも浅いレンジを探るのに適したルアーなので、シンキングペンシルが泳げるのは、一番深くてもフローティングミノーと同じくらいのレンジと考えておけばいいでしょう。
探れるレンジはフローティングミノーと同じくらいですが、アクションはだいぶおとなしいですね。
またシンキングペンシルは沈んでいくルアーなので、上を向いて弱って落ちてくる魚を捕食するターゲットに特に有効です。
この2種をうまく使いこなせたら、ちょっとルアー釣りデキる人に近づいた気がしませんか?
バイブレーション
50〜80mmくらいのずんぐりむっくりした、平べったい形のルアーです。
名前の通り魚に会いたくて会いたくて震えながら猛烈にアピールします。
ちょっとかわいい動きです。
海底から中層ぐらいまでを攻めることができ、重みもあって飛距離も出るので、どんな場面でも使いやすいです。
投げてからすぐにリールを巻けば中層あたり、投げたあと底につくのを待ってから巻けば、ボトムレンジを攻めることができますが、釣り針やルアーが海底の障害物に引っかかってしまう根掛かりには注意してくださいね。
かなりアピール力が強いので、残念ながら魚が興味を示さなくなるのも早いです。
切ないですね。
メタルジグ
とにかく飛距離が出るので広い範囲を探れるうえ、すべてのレンジを攻められる万能なルアーです。
引くのをやめると沈むので、基本はロッドをシャクリながら巻き上げるのを繰り返せばOKです。
ただ底まで沈めて巻くだけでも大丈夫と、非常に扱いやすいので、ひとつはもっておきたいタイプです。
釣る側からは普通はあまり見えませんが、海の中でキラキラ光ってきれいですね。
基本のルアーをレンジ順に並べて覚えてみよう
- フローティングペンシル(トップ)
- フローティングミノー(トップ〜ミドル)
- シンキングミノー(ミドル)
- バイブレーション(ミドル〜ボトム)
シンキングペンシルはフローティングペンシル〜フローティングミノーぐらいの範囲をカバーします。
メタルジグは基本ボトムに使うことが多いですが、全てのレンジを狙えます。
まだまたたくさんの種類のルアーがありますし、細かく分けだすとキリがありませんが、最低限このくらいが頭に入っていると、なんとなくどのルアーを使えばいいかイメージしやすくなるんじゃないでしょうか。
まとめ
今回は初心者向けにざっくり分けて以下の4種類の海釣りルアー(ソルトルアー)について解説しました。
- レンジとはルアーを泳がせる深さのこと
- トップ
- トップレンジ(シャローレンジ)
- ミドルレンジ
- ディープレンジ
- ボトムレンジ
- ボトム
- どのルアーがどのレンジを狙うことが出来るのかを知ることが大事
- アクションとはルアーにどのような動きをさせるのかということ
- リップのついた小魚の形をしたものをミノーという
- リップのついてない小魚の形をしたものをペンシルという
- ずんぐりむっくりした平べったい形のものをバイブレーションという
- 鉛のかたまりを小魚の形にしたものをメタルジグという
- メタルジグ以外の種類には水に浮くタイプと沈むタイプがある
ルアーを選ぶ際には、レンジとアクションが重要であることが理解できたでしょうか。
これを軸にどんな魚を釣りたいか、いつ、どこで釣るのかも考えながらルアーをそろえていってください。
まだまだピンとこない人は、とりあえず近くの釣具店に行ってみるのも手ですよ。
実際の釣果報告が貼ってあるなど、近くの釣り場の情報がけっこう簡単に手に入ったりします。
自分で選んだルアーで大物を釣る。
何物にも代えがたい思い出の瞬間を期待していきましょう。
コメントを残す